冷蔵庫を買い替えるとき、設置スペースは測るのに、搬入経路は後回しにしがちです。でも、いざ届いたら廊下が通れなかった、角が曲がれなかった、というのはよくある話で、そのあとの対応がとにかく面倒です。
『くらしごと』のしおりです。わたしも以前、経路の確認を後回しにして一度ヒヤリとしたことがあるので、先に測っておいたほうがいい場所と、必要な余裕幅をまとめておきます。
まず、必要な余裕幅の考え方
搬入経路で確認するのは、冷蔵庫の本体幅に左右それぞれ5〜10cm足した幅が通れるかです。メーカーによって多少違いますが、「本体幅+10cm」を基準にするとひとまず動きやすいです。
たとえば本体幅が68cmなら、搬入経路には78cm以上の幅が欲しいところ。ギリギリだと角を曲がるときに壁や冷蔵庫を傷つけやすいので、少し余裕を見ておくほうが無難です。
幅だけでなく高さも関係します。冷蔵庫は搬入時に少し傾けることができるので、高さはそこまでシビアではないことが多いです。ただ、天吊りの照明や低めの梁がある場合は念のため確認を。
確認しておきたい場所はここ
搬入経路は「玄関から設置場所まで」の全ルートを通しで見ておくのが先決です。どこか一か所でも通れなければ、そこで作業が止まります。
- 玄関の開口幅(扉を開いた状態の内寸)
- 廊下の幅(直進区間・曲がり角それぞれ)
- キッチンへの入り口の扉幅
- エレベーターの間口と奥行き(マンションの場合)
- 設置場所のスペース(幅・奥行き・高さ)
この中でとくに見落としやすいのが、廊下の曲がり角です。直進のときは通れても、直角に曲がる場面では幅が足りなくなることがあります。曲がり角の手前と曲がった先、それぞれを測っておくと安心です。
玄関の幅はどこを測るか
玄関は扉を開いた状態の内寸を測ります。扉の厚みがある分、開口部は扉枠の内側より少し狭くなるので、フレームの内側の実寸を測ること。扉を90度まで開ききった状態での有効幅が確認できれば確実です。
マンションだとドアの内寸が80cm前後のことが多いです。本体幅が70cm台の大型冷蔵庫を入れたい場合は、ここで一度止まって測っておいたほうがいいです。

玄関の内寸、先に測っておきたいところです!
廊下の幅と曲がり角の確認
廊下の幅は、壁から壁の内寸を測ります。一般的な戸建てで約85〜90cm、マンションだと80〜85cm前後のことが多いですが、築年数によって差があります。
問題になりやすいのは、廊下からキッチンに入る手前の曲がり角です。ここは搬入業者が冷蔵庫を縦に立てたまま曲がることが難しい場合があるので、曲がり角の内寸が特に重要です。幅が取れない場合は斜めに傾けて搬入する方法もありますが、天井の高さとの兼ね合いも出てくるため、事前に業者へ伝えておくと動きやすくなります。
マンションはエレベーターも確認
マンションの場合は、玄関に入る前にエレベーターを通れるかも見ておきます。エレベーターの間口(ドアの幅)と奥行きを測っておくと、業者が搬入ルートを判断するときにスムーズです。
間口が80cm以下の場合、大型冷蔵庫の搬入は階段利用になることもあります。階段搬入になると追加費用が発生するケースもあるので、購入前に確認しておくと後から慌てずに済みます。
エレベーターの奥行きも意外と見落とされます。冷蔵庫を縦のまま積み込めるか、それとも斜めにしなければ入らないか、奥行きが浅いと積み込み自体ができないことがあります。
設置場所のスペースも先に測る
搬入経路を確認したら、設置場所のスペースも先に測っておきます。冷蔵庫は設置後に放熱スペースが必要で、側面と壁の間には5mm〜数cm程度の隙間が求められます。メーカーによって推奨値が異なるので、購入する機種の仕様書で確認するのが確実です。
上部スペースも必要です。冷蔵庫の上に戸棚や吊り棚がある場合、搬入後に扉が開けられるか、冷蔵庫の上面とのクリアランスが十分かを確認しておきましょう。
まず確認するのはここ
搬入経路で見る数字のポイントをまとめると、「冷蔵庫本体幅+10cm」が全ルートで確保できているかが基準です。玄関・廊下・曲がり角・キッチン入り口を通しで測っておくと、当日のトラブルがほぼ避けられます。
ちなみに、メジャーで測るときは扉枠の内側の実寸を測ること。扉の厚みや枠の出っ張りがある分、見た目より少し狭いことが多いです。実寸を測る前に扉の厚みを目視で確認しておくと、測り忘れが減ります。
まず手元のメジャーで玄関の内寸から測ってみてください。そこで「本体幅+10cm」が確保できていれば、あとは廊下と曲がり角を同じ手順で順番に見ていくだけです。一か所ずつ確認していくと、迷いなく動けます。











