冷蔵庫を買い替えるとき、仕様表に「霜取り:自動」「霜取り:手動」という記載があって、どっちを選べばいいのか迷った経験はありませんか。そもそも、霜取りが自動かどうかで何が変わるのか、いまいちピンとこない方も多いと思います。
『くらしごと』のしおりです。冷蔵庫まわりの話題は、見落としやすい仕様の違いが意外と多いんですよね。今回は、霜取りの自動・手動の違いと、手動の冷蔵庫を使う場合に本当に作業が必要かどうかを、生活に近い目線で確認していきます。
そもそも霜取りとは何か
冷蔵庫の庫内は、冷却のしくみによって霜が発生しやすいタイプとそうでないタイプに分かれます。
冷却方式は大きく「直冷式」と「ファン式(間冷式)」の2種類です。直冷式は冷却器が庫内に直接むき出しになっているため、そこに霜が付きやすい構造になっています。一方、ファン式は庫外で冷やした空気を送り込む方式で、霜が付きにくく自動で処理されます。
ここで一度止まりたくなったのが、「自動霜取り機能付き」という言葉の意味です。これはファン式のことを指すことが多く、冷蔵庫の仕様表で「霜取り:自動」と書かれている場合は基本的にファン式だと考えてよいです。
自動と手動、何が違うのか
ファン式(自動)の冷蔵庫は、温度センサーが庫内の状態を定期的に測定して、必要なときに自動で霜取りを行います。利用者が作業をする必要はなく、基本的に何もしなくてよいです。
直冷式(手動)の場合は、霜の厚みが5mm程度になったタイミングで自分で霜取り作業をする必要があります。放置すると冷却性能が落ち、電気代も上がりやすくなります。3〜4週間に一回程度が目安とされています。
この違いは、購入後のお手入れの手間に直結します。冷蔵庫選びの段階で気づいておかないと、使い始めてから「こんな作業が定期的にあるとは思わなかった」ということになりやすいです。
手動の場合、霜取り作業は面倒か
直冷式の霜取りは、正直なところ少し手間がかかります。一度に食材を出す必要があるので、食材が多いときは特にタイミングを選びます。
手順としてはシンプルで、食材を出してから電源を切り、霜が溶けるのを待って拭き取るだけです。慌てる作業ではないですが、「さっと終わる」というものでもないので、時間の余裕があるときに計画的にやるのが現実的です。
なお、霜が薄い5mm程度なら電源を切らずに対応できる場合もあります。ただ、厚みが増してからだと時間も手間も増えるので、わたしなら薄いうちに早めに片づけます。
手動霜取りの基本的な流れはこちらです。
- 食材を全部出す
- 電源を切る
- 霜が溶けるまで待つ
- 庫内の水分を拭き取る
- 電源を入れ直して食材を戻す
冷凍食材は保冷剤やクーラーボックスにまとめておくと、作業中に溶けにくいです。事前に少し準備しておくだけで、かなりラクに進みます。
自動霜取りにもデメリットはある
自動霜取り機能が付いているファン式は手間がかからない分、便利に見えます。ただ、霜を取るときに一時的に庫内温度が上がる仕組みなので、その分だけ電気代がかかるというデメリットがあります。
また、食材の温度が多少変動する点も知っておいたほうがいいです。温度変化を嫌う食材にとっては、完全に無関係とは言えません。
一方で、直冷式は庫内温度が安定しやすいという面もあります。コンパクトな一人暮らし向けの冷蔵庫には今でも直冷式が多く、すべてにおいてファン式が優れているわけではないのが実情です。
霜取りが不要になるのはどんな場合か
現在使っている冷蔵庫がファン式であれば、霜取りの作業は基本的に必要ありません。仕様表で「ファン冷却」「間冷式」「自動霜取り」などと書かれていれば、それが目安になります。

仕様表の冷却方式、ここは先に確認したいところです!
ただし、ファン式でも冷蔵室のドアパッキンが劣化していたり、ドアの閉まりが甘かったりすると、霜が付きやすくなることがあります。霜が増えてきたと感じたら、まずドアの密閉状態を見てみるのが早いです。
直冷式の場合でも、冷蔵室(上部)は圧縮機が止まるたびに霜が自然に溶けるため、冷蔵室側の霜取りは不要な機種が多いです。霜取りが必要なのは主に冷凍室(冷凍スペース)側だという点は、意外と見落としやすいです。
霜を放置するとどうなるか
直冷式で霜取りをしないまま使い続けると、冷却器が霜で覆われて冷気が庫内に届きにくくなります。すると冷凍庫の温度が上がり、食材が傷みやすくなります。
冷却が追いつかない分、コンプレッサーが長く動くことになるため、電気代も上がります。「なんとなく冷えが悪くなってきた気がする」と感じたら、霜の状態を先に確認するのが手っ取り早いです。
また、霜がドアに張り付いてドアが開けにくくなったり、冷凍庫の容量が実質的に狭くなったりと、使い勝手にも影響が出てきます。ここはあと回しだと本当に面倒です。
まずここを見ると迷わない
冷蔵庫の霜取りが必要かどうかは、冷却方式が直冷式かファン式かで変わります。ファン式(自動霜取り)なら基本的に作業不要。直冷式なら冷凍室を中心に、3〜4週間に一回程度の霜取りが必要です。
ちなみに、使っている冷蔵庫の冷却方式が分からない場合は、取扱説明書の「仕様」ページか、メーカーサイトの製品ページで型番を調べるのが一番早いです。引っ越しや買い替えのタイミングに限らず、いま使っている機種を一度確認しておくだけで迷いがなくなります。
霜が5mmを超えてきたと感じたら、早めに動くのがおすすめです。薄いうちに対処するほうが、時間も手間も少なくて済みます。まずは冷凍室の奥側と側面を見てみるところから始めてみてください。












