食洗機を買う前に確認したい「分岐水栓vsタンク式」3つの分かれ目

食洗機を買おうと決めたのに、タンク式と分岐水栓式のどちらにするかで止まってしまう、というのはよくある話です。

仕組みの違いはなんとなく分かっても、「自分の家にはどっちが向いているのか」となると、もう少し整理が必要になってきます。『くらしごと』のしおりです。今回はこの2つを、生活の場面から比べていきます。

目次

まず、2つの仕組みを知っておく

タンク式は、本体についているタンクに自分で水を入れて使うタイプです。蛇口につなぐ必要がないので、買ってきてすぐに使えます。

分岐水栓式は、キッチンの蛇口に専用の部品(分岐水栓)を取り付けて、水道から直接水を引き込むタイプです。給水は自動なので、ボタン一つで動き始めます。一度取り付けてしまえば、毎日の給水作業がまるごと不要になります。

この「給水の手間があるかどうか」が、毎日の使い勝手に一番大きく関わってくる違いです。ここを先に押さえておくと、あとの比較がぐっと見やすくなります。

タンク式が向いているのはこんな場合

タンク式が特に使いやすいのは、工事ができない環境にいる場合です。賃貸で蛇口をいじる許可が取れなかったり、引越しが多くて毎回取り付け直すのが面倒だったりする場合には、タンク式のほうが動きやすいです。

設置もシンプルで、電源と排水の場所が確保できれば、シンクから少し離れた場所にも置けます。キッチンが狭くて置き場所が限られているときにも選択肢に入りやすいです。

ただ、毎回タンクへ水を入れる作業は発生します。1回あたり5〜6リットル程度で、慣れてしまえばそれほどの手間ではないですが、毎日使うものとして「うっかり給水し忘れた」という場面は出てきます。わたしならここは正直に考えたほうがいいと思っていて、給水の一手間が日常の中でどのくらい気になるかは、買う前に想像しておきたいところです。

賃貸なら、まずタンク式から見ます!

タンク式が向いている場合をまとめると

以下にあてはまる場合は、タンク式が使いやすいです。

  • 賃貸で工事ができない・許可が取れない
  • 引越しが多くて取り外しが面倒
  • まず試しに使ってみたい
  • キッチンが狭くて置き場所が限られている

本体価格が3〜4万円台から選べる機種も多く、初期費用を抑えたいときの入り口としても選ばれています。

分岐水栓式が向いているのはこんな場合

分岐水栓式の一番の魅力は、給水が全自動になること。スイッチを押したらそのまま動き始めるので、朝食後や夕食後のバタバタした時間でもサッと回せます。子どもがいて食器が多い家庭や、共働きで時間をなるべくかけたくない場合には、この「何もしなくていい」感がかなり効きます。

洗浄力についても、水道から直接安定した水圧で水が供給されるぶん、タンク式より高めになりやすいです。油汚れが多い日や、時間が経ってから洗う日でも、安定して落ちやすいという声が多いです。

ただし、取り付けのハードルはあります。蛇口の形状に合った分岐水栓を選ぶ必要があり、自分で取り付ける場合は工具が必要です。業者に頼む場合は5,000〜15,000円程度の費用がかかります。設置のコストを含めて初期費用を見ておくことは、先に確認しておきたいポイントです。

蛇口の確認は最初にやっておく

分岐水栓式を選ぶ場合、自分の家の蛇口に対応している分岐水栓があるかどうかを最初に確認する必要があります。蛇口の形によっては対応品がなかったり、特殊なアダプターが必要だったりするケースがあります。

ここはわたしが一度止まったところで、「どうせ分岐水栓式にするなら早めに確認しておけばよかった」と後から思うパターンが多いです。メーカーのサイトで蛇口の品番から対応の分岐水栓を調べられる場合が多いので、購入前に見ておくとスムーズです。

賃貸の場合は、そもそも蛇口の改造が管理規約で禁止されているケースもあります。分岐水栓式を検討するなら、蛇口の適合確認と賃貸の場合は管理規約の確認がセットです。

2つを並べると、違いが出るのはここ

タンク式と分岐水栓式のどちらにするか迷ったとき、一番差が出るのは「毎日どちらが楽か」という感覚です。給水の一手間がある代わりに初期設置が不要なのがタンク式、初期設置は必要だけど毎日の手間がほぼないのが分岐水栓式という整理が、実際の使い勝手に直結します。

比較項目タンク式分岐水栓式
設置のしやすさ工事不要、すぐ使える蛇口への取り付けが必要
毎日の給水手動で5〜6リットル自動(不要)
洗浄力機種による、やや低め水圧が安定、高め
引越し時そのまま持ち運べる取り外し・再設置が必要
初期費用本体のみ、安め本体+工事費が発生する場合あり

家族の人数が多くて食器の量がある場合、給水の手間が毎回かかるのは地味にしんどくなりやすいです。逆に一人暮らしや2人暮らしで食器が少ない場合は、タンク式でも十分まかなえることが多いです。

洗浄力と食器の量も先に確認

タンク式はコンパクトな機種が多く、一度に入る食器の量がやや少なめです。大きな鍋やフライパンが入らない機種もあります。家族が3人以上いて毎食の食器が多い場合、2回に分けて運転する日が出てきたりします。

分岐水栓式はやや大きめの機種が多く、一度に洗える量が多い傾向があります。ファミリー向けの機種はカトラリーを含めて4〜5人分対応しているものも出ています。「何人分の食器を一度に洗いたいか」は、機種選びより先に決めておくとラクです

洗浄力については、タンク式でも最近の機種は高温洗浄や強力ノズルを搭載したものが増えています。ただ、油汚れが多い日が多い場合や、予洗いなしで使いたい場合は、分岐水栓式のほうが安心感が高いです。

先に決めると動きやすいこと

タンク式と分岐水栓式のどちらにするかは、「設置の手間を先にかけるか、毎日の手間を残すか」という選択です。どちらが優れているではなく、今の暮らしの形に合うほうを選ぶのが一番早い決め方です。

ちなみに、分岐水栓式を選ぶ場合は、蛇口の品番を先に調べておくとスムーズです。品番はシンク下や蛇口本体に貼られているシールで確認できることが多いです。メーカーサイトで品番を入力すれば対応する分岐水栓が調べられます。購入前に一手間かけておくと、届いてから「合わなかった」という状況を避けられます。

食洗機を買おうと思い立ったら、まず自分の家の蛇口の形と、賃貸かどうかを確認してみてください。それだけで、タンク式か分岐水栓式かの方向がほぼ決まります。最初の一歩は、意外と小さいです。

情報は更新時点のものです。最新情報は公式サイトもあわせてご確認ください。

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